色々考えることがあり、新しい仕事を模索しています。
車椅子ですし特筆したスキルがある訳ではないので、障害者枠の雇用を探しています。
過去ログの車椅子で働く -概要編-も参照
障害者の就職には2つの特性があります。
- 一つは、障害が理由で働ける先が限定される点
- もう一つは障害が理由で採用されることがある点
2番目は企業は別の理由で障害者が欲しいのです。
従業員規模100名以上の企業では障害者雇用率を満たさないと障害者雇用納付金の徴収などのペナルティがあります。100名の会社なら雇用率2.x%なので約3名雇用しないと5万円×3人分/月が徴収されるようです。なので社員の多い大企業ほど障害者雇用を進めないとペナルティの額が大きい訳です。
障害者手帳1級2級の重度障害者の場合、フルタイム勤務なら2名換算になるので雇用するメリットがあるわけです。
理想と現実
これだと障害者はすぐに仕事にありつけそうですが、現実は違います。
車椅子の人が働くためには事業所内をすべてバリアフリーにする必要があります。通勤方法、通路、トイレ、職場などどれが欠けても仕事に就けないです。
一方で障害者側も毎日定時帯に通えるのか、車椅子で出来る仕事の経験があるのかなど、就労できるだけの条件を満たしている必要があります。ウンチデーだから月水金は午前中は行けませんと言うのはなかなか受け入れてもらえないかもしれません。
結局のところ、企業側は障害者雇用率を満たすのが目的なので、健常者に近い障害者が欲しい訳です。営利を目的にしている以上、仕方のないことですが、重度の障害者の門戸は広くないのが実情です。
障害者専門の就活サイト
新しい仕事を探すために障害者向けの就活サイトを使ってみました。
一長一短ありました。あくまでも私の条件での話と個人的な感想となります。
どのサイトも自分の職歴や履歴書的な情報が登録でき、履歴書など不要で応募できる感じです。
会社ごとに作成するのはやや面倒ですが...
あと一次面談はZoomやTeamsのWeb面談が主流のようです。ですのでカメラ付きPCも必要です。
(スマホでも大丈夫と言うところもあるようです)
atGP 株式会社ゼネラルパートナーズ
特徴
2024/1/1で1,240件。自分で検索して個々に申し込む。スカウト情報などのMLも飛んでくる。
最寄り駅、職種、障害への配慮、障害実績などで検索可能。
エージェント型やハイクラス転職サービスもある模様(未使用)
感想
検索が使いやすい。募集内容も読みやすい。登録件数も多い。MLは定期的に条件毎に絞り込まれたものが送られてくる。フルリモートの募集なども多数あり、私は一番使いやすかった。
Dodaチャレンジ パーソルダイバース株式会社
特徴
2024/1/1で1,479件。エージェント型。
必要情報登録して依頼すると担当者が付いて、こちらの要望や条件から適切な企業を紹介してくれる。
感想
2回やったが2回とも該当なしで紹介0件だった。(多分、私の条件が高すぎる)
検索ページもあるが、基本的に担当者が企業から委任されているようで、検索から応募しても企業側の条件に達していないと同じように担当者からお断りが来て企業に提出されることはない。
全く、チャンスがないのでそれ以降使っていない。
ハローワーク 厚生労働省
特徴
検索して自分で探すのと求人票を公開して企業からのオファーを受ける方法がある。
当たり前ですが、一番求人数は多いと思います。
職業訓練やイベントなどの案内もしています。(未使用)
障害者専用ではいので、「障害者の求人」をチェックして検索します。
感想
件数は多い。検索などシステムがやや使いにくいのと、条件にかなり幅があり、ヒット件数は多いものの低賃金の所も多く、条件が合わない所が多かった。ただ、件数が多いので自宅の近くなどの条件でも選り好みしないとヒットしてくる。
クローバーナビ 株式会社 ジェイ・ブロード
特徴
セミナーの紹介が多い件数は不明。東京都で検索しても84件なので少ないのでは?
検索の項目が少なく、障害配慮などでの検索は出来ない。
情報が新卒と中途採用に分かれている。
感想
正直、使いやすくない。
企業数も少ないのでヒット件数が少ない。
新卒の人向け?
フルリモート勤務の可能性
今回、atGPさんから沢山応募したのがフルリモート勤務の募集でした。
私の場合、年齢なのか一社以外書類選考の段階で落ちました。一社だけ面談まで進みましたがこちらも落ちたので全滅ではあったのですが、障害者の雇用の新しい形態だと思います。ITスキルのハードルが高いので、それをクリアできればかなり企業にとっても障害者にとってもメリットのある勤務形態な気がします。
今後増えてくれるといいなぁと思っています。
メリット
- Wi-Fiなどのネット環境とPCがあれば全国どこでも働ける。
- 通勤不要で通勤の障壁・天候の影響などを受けない。
- 当然通勤時間もかからない。車椅子の乗車時間も減らせる。昼休みにベットで横になれればお尻の負担もかなり減らせる。
- (たぶん)、(失禁とか尿路感染とか)障害起因のトラブルが発生しても対処しやすい気がする。(勤務内容によるとは思いますが...)
- 人ごみに出ないので感染などのリスクが少ない。
- ぼっち仕事なので少し寂しい。社会との関わりが希薄になる。
- コミュニケーションがとりにくいので仕事はし易くない。
- リモートで出来る仕事の内容と、通信トラブルなどに自力対処できるITスキルが必要。
- 動かなくなるので運動不足になる。これは意外と深刻。可動域とか体力とか体重など自分で維持しないと寝たきりとあまり変わらなくなる。
私の状況
今回、私はフルリモートの会社は全滅だったので、車で通勤できる会社で就活中です。何処か見つかると良いのですが、こればっかりは相手のある事なので良いご縁があると良いのですが....
フルリモートはかなり魅力 普及して欲しい |